惨劇
こんなことが起こるなんて…
誰も思いもしなかった
発端は小2の三女がお友達の家に遊びに行った際
お土産でみかんを持って行ったことだった
袋に詰めに詰め、その数25個
2人で食べるには多いかなと思いつつ
足りないよりはいいかと持たせたが
夕方お迎えに行くと
すべてが皮になって戻ってきた
ちゃんと持って行った時の袋に入っていたので
そのままゴミを置いて帰るのも気が引けて
”持って帰ります”と相手のお母さんに言うと
”いいよいいよ、置いてって”
”いやいや、こんないっぱいの皮
置いて帰れないです”
”いやいやいや”
これは埒があかないと思い、咄嗟に
”みかん風呂にするから大丈夫”
と、むしろください風に言うと
子供も大はしゃぎで私の意見に乗っかり
無事、皮を片手にお友達宅を後にした
しばらく時間も経ち
みかんの皮のことなんて
とっくに頭から抜けていると思ったら
三女が
”みかん風呂にしていいんだよね?!”
といつになくお風呂に乗り気だったので
美肌になるかもね〜
なんて軽い気持ちでGOサインを出した
まずはパパさんと三女でお風呂に向かい
楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくるのを
後目に、日課のお相撲さんを描いていると
その声が悲鳴に変わった
お尻が痛いと騒いでいるのだ
ちゃんとシャワーで流さなかったからじゃないの?
とささっとシャワーをかけてやると
そうだったかも、と大人しくなった
元々三女は泣き虫で
ちょっとしたことですぐ騒ぐので
大げさだななんて思いながら
次は私と次女のお風呂の番になった
お風呂場のドアを開けると
ものすんごいみかんの香りで
お湯まで飲めるかもと思うぐらい
いい匂いだった
次女とわくわくしながら温まると
いつになく気持ちよくて
みかん風呂最高だね
と親子団欒な時間を過ごしていた
少し冷めてきたので追い焚きもして
さらにポカポカ
ちなみに
うちのみかん風呂
持って帰って来たみかんの皮を
ザザザッと入れただけのもの
片付け大変だから、ネットに入れればよかったね
なんて話していたら
次女にも異変が
身体中が痛いと騒ぎ出した
皮がふよふよ浮いて
お湯の流れでツンツン体に触るので
それで痒いんだろうなと思い
お風呂から出ることにしたが
出たあとも痛い痛いと
三女よりもさらに痛がっている様子
うちの子たちは大げさだなと思っていた私も
例に漏れず
お風呂から上がると
身体中がめちゃくちゃ痛い
はっきり言って誰よりも
うるさかったかも知れない
痛みに悶えながらリビングに戻ると
三女はピリピリが取れなくて
氷嚢でお尻をアイシングしている始末
みかん風呂なんて
いい事はどれだけあっても
悪い事なんてないだろうと思っていたので
なんでなんで?の嵐
お昼ご飯にスパイシーなチキンを
ごちそうになったそうなので
その手でみかんをむいたからか?
自問自答は続くが
答えは想像の域を出ない
こういう時に頼れるのはやっぱり
Google先生
”みかん風呂”と入れると予測変換で
”効能”の次に”ぴりぴり”と出てくる
やっぱり同じような思いをした人がいたんだ!
と読み進めていくと
原因はみかんの皮に含まれる
リモネンという精油成分らしい
参考にしたのはコチラ
リモネン、美味しそうな名前だけど
刺激的らしい
この記事によると
まずは作り方
作り方???
みかんの皮5個?すくな
1週間~10日?食べたてじゃなく??
お湯の温度40度以下?
そういえば追い焚きもしたね
皮の入れすぎが刺激の原因
入れすぎにもほどがある
しかも生
もうわかったから・・・・
至る所に”しっかりと乾燥”の文字が
そしてまさかの5個
エコすぎる
なるほどね
これでスッキリ解決
さすがGoogle先生
3名の被害者を出したが
本当にあった無知って怖い話を
身をもって体験できた貴重な出来事だった
お風呂待ちをしていた長女は
次から次へと痛い痛いと騒ぐ人が
お風呂から出て来たので
警戒し怪しみ
冬なのにシャワーだけなんて
と嘆きつつも
第4の被害者とならずに済んだことが
不幸中の幸いであった
そう思うしかない
パパさんなんで一人無事なんだ
さては鈍感肌